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介護やリハビリあるある

報連相の大切さとトラブルや問題にならないように報連相の対処方法ー経験を通してー【医療従事者新人向け】

たくさんの中からリンちゃんブログを見ていただきありがとうございます。

報連相は相手のコミュニケーションを取れるだけでなく、信頼などにも繋がるためとても大切なことだと私は思います。また、医療関係ではこの報連相がしっかりしていないと事故に繋がる可能性もあります。

最近職場で伝えていたことが伝わってなかったりすることが多く、報連相の大切さを痛感しています。医療や介護分野など医療関係は、他職種で連携して患者・利用者さんの目標が同じ方向に向いていないと目標達成することが難しくなってきます。ここでは、報連相の大切さ、報連相がないことでどのような問題が起きてしまうのかを紹介したいと思います。

報連相とは

報連相とは”報告””連絡””相談”の頭文字をとった言葉です。

報告

報告は、利用者の安全を確保しながら必要な業務を進めることになります。報告にて上司や他職種に伝えることにより状況把握できるため、事故の防止だけでなく、現状の把握や利用者さんの希望に合った対応ができるようになります。

報告は、与えられた任務についてその結果を述べることです。与えられた指示や業務についての結果、または進歩状況を伝える重要な行為だということを覚えておくと良いでしょう。リハビリ職は大体業務が決まっているので、スケジュールが変わる時や書類などが終わらない時、患者さんや利用者さんの状態変化時に報告することが多いのではないかと思います。

・内服薬の変更

・ADL変化

・利用者さん・ご家族の希望やクレーム

・生活環境の変化(キーパーソンの変更)

・他職種からの提案や相談

・病院や他機関からの連絡事項(転倒や家族との関わり、現在の病気の状況、褥瘡など)

連絡

連絡は、関係がある人々に情報などを知らせることです。報告とかぶる部分はありますが、内服変更やサービスを再開する際、転倒や身体状況に変化があったときなど必要な情報を関係のある他職種に連絡しておく必要があります。

相談

相談は、自分だけではよく分からないことや決めかねることについて、他に意見をもとめることです。新人さんの頃は、少しのことでも先輩に相談しアドバイスや指示をもらい動くことで事故へのリスクや他職種・家族とのトラブルも避けることができると思います。今でも決めかねるようなことは上司に相談するようにしています。トラブルなどにならないためにも、相談できる環境は大切になります。

現在は電子カルテを使用しているところも多いので、他職種との連絡や報告もカルテを見ればわかるところも多くなっているのでないでしょうか?私の職場はいまだに手書きのカルテのため、他職種に伝え、さらに申し送りと記録に書く作業があります。紙面に残すことは、言った言わないなどにトラブルを防げるだけでなく、何かあるときの証拠にもなるので必ずカルテ上や申し送りなどの書類上に残すようにしましょう!

医療現場ではなぜ報連相が必要なのか?

専門学校の実習や医療現場に出てから病院・訪問・介護施設で働いてきましたが、報連相がない職場ではそれだけでトラブルになったり他職種との連携がうまくいかないので本当に必要だなぁとつくづく思います。

・医療・介護での現場は事故を起こさないこと

・他職種との連携

・家族との関わり

十人十色でいろんな方々がいるので家族への対応や患者・利用者様の対応などもそれぞれ違います。この関わり方を統一するにも他職種と情報共有が大事になります。また、みんなが同じ方向へ向かって患者様や利用者様の支援していくためにも報連相は大切になります。

また、同じ部署での報連相がしっかり行えてないと役職者会議での話し合いの決定事項なども報告がないと役職者の信用できなくなり、人間関係も悪くなります。

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報連相ができない職場は何度ポジショニングの説明をしても装具の装着方法を説明や紙面で提示して、申し送りに書いていても周知できず、結局褥瘡ができたりクッションが違う利用者様に使わていたり・・・。本当に大変です。どれだけこちらが一生懸命取り組んでも、伝わらなければ意味がありません。その都度伝えていますが、報連相ができてない部署はなかなか伝わらないものです。

それだけでなく、主任者会議など役職者の話し合いも下への報告がないので、決まった事項などもわからない。他職種が知ってて第3者から聞いたりと同じ部署でも報告など無かったら信用に欠けます。

人間関係を良好にしておくためにも必要

人間関係が悪いと、

・報告されてない

・話しかけづらい

といったことでさらに人間関係が悪化します。

今の職場では部署同士でも、他職種連携も全然報連相ができておらず報告されないことに不信感を抱いてしまい上司を信用できない状態が続いています。そうなると辞める人が増え人員が減ることでさらに状況が悪化したりして悪循環になります。

これは、職員間だけでなく、患者さんや利用者さんの家族も同様です。何も報告がなく、面会に行くといつもと様子が違ったりすると家族はその場所に不信感や不安を抱いてしまうのは当然です。そのような不信感や不安をなくすためにもこまめな連絡が必要になります。

報告・連絡・相談することでよりコミュニケーションをとる機会が増えます。対話や交流が増えることで信頼関係も芽生え人間関係を円滑にしてくれます。それだけでなく、密な連絡でトラブルや事故、ミスが減るため報連相は本当に大切なことです。

医療はチームで活動しているために必要

医療チームの真ん中には必ず患者さん・利用者さんとその家族です!悩みや心配事は、日々顔を合わせる人の方が相談しやすいです。患者さん・利用者さんに耳を傾け、各職種で情報を共有し適切な対応をとるためにも緊密な情報の連絡が必須になります。このように密に連絡を取り合うことで医療ミスやクレームなどが減り業務をより効率的に行えるようになり共通の目標に向かい関わることができます。

診療チームとしての医師・看護師や他のスタッフとの間のコミュニケーションの基本や姿勢として、報告、連絡、相談がある。医師・看護師やチーム医療に携わる職員が、お互い上下関係なく緊密な連絡をとりあい、得た情報を交換し対応することである。患者が医師に見せる顔と看護師などコ・メディカルスタッフに見せる顔とは必ず同じ者ではない。むしろ医師にには言いにくい悩みや心配事を担当看護師や薬剤師に打ち明ける患者の方が圧倒的に多い。各職種で収穫した情報を速やかに共有し、患者のニーズに適した適切な対応をとるためにも、担当者間の緊密な情報の連絡が必須である。

今日の診療場面ではチーム医療の重要性が叫ばれている。チーム医療に携わる職種を列記してみると、医師、看護師、助産師、看護助手、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、診療録管理士、医療ケースワーカー、臨床工学技術士、栄養士、医事課事務職員、医療相談室員、施設課職員、連携医療部職員、医療安全課職員その他の事務職員、ボランティアなどあげることができる。チーム医療とはこのような多種多様な職種がお互いに連携をとって共通の目標に向かって主体的にかかわり、単なる分業以上の成果を生み出していくことである。チーム医療の真ん中にいるのは患者さんとその家族である。

診察の基本 医療者間、患者とのコミュニケーション、チーム医療

報連相でトラブルにならない対処方法(信頼関係が築けるようにするには・・・)

電子カルテがなる場所では、そこに記載をすれば全職種に伝わると思います。電子カルテを導入してない手書きカルテの病院や施設、訪問や通所などで他事業所との関わりが多いところでは報連相でトラブルや問題にならないように以下のことを行いましょう。

必要性を理解し結論を簡潔に伝えるように意識する。

相手が必要性を理解していない場合は、報連相に対する意識を変えるためにも、必要性を理解することが大切です。報連相に対する勉強会や新人教育に取り入れるなど対策が必要になります。必要性の伝え方も結論からまず伝えるように意識することで要点を整理して話すことができます。出来るだけ細かいことも伝えるように意識するとコミュニケーションを密にとることができ情報の漏れもなくなると思います。

また、口頭よりも文章の方が伝わるケースやデータに残るので言ってないなどの問題も減ります。伝達事項が多い場合は文章で(チャットやメール、Faxなど)伝えるようにしましょう。伝えることで相手への信頼関係も深まり人間関係、仕事効率も向上します。

どんな細かいことでも伝える。

報連相で、この内容は言うべきかな?と悩んだ時は必ず報告するようにしましょう。自分を守るためにも逐一報告しておくことが私は大切だと思います。なんでも報告できるような関係を気づくためにも、上司は伝えやすい環境づくりが必要になると思います。他事業所などに報告する場合は、少しの変化でも電話やFaxなどで伝えるようにしましょう。

カルテや申し送りなどに記録に残す。

他職種に報告したのに“伝わってない““聞いてない“というようなことにならないように必ず伝えた時のことを記録に残しましょう。これは自分の記録用紙だけでなく、申し送りなど他職種も見る記録や申し送りノートなど全てに記載をしておくことで伝わってない問題は解決します。家族指導や家族への説明等も同様です。記録に残しておきましょう。

伝えた内容を再確認できるように紙面で渡すもしくは見える部分に貼り付ける。

自主トレや生活リハ、ポジショニングなど家族や本人、だけでなく介護スタッフや看護スタッフにも伝達がいくように紙面にてやり方や指導した内容を紙面に出し分かるところに貼っておきましょう。写真などをつけるとわかりやすく伝わります。

紙面とプラスしてちゃんと行えているのか?確認できるようにチェック表などを作り対応しましょう。職員間でも統一できてない時は、一度確認してそれでも行えてない時はチェック表で一緒に確認しながら行うようにすることで伝わっていくと思います。根気は入りますが、利用者さん・患者さんのために必要なことです。

また、病院や施設、通所などではコロナ渦後より面会も厳しくなかなか家族がどんな内容のリハビリをしているのか?どんな介護をされているのか?など入ってみることができないところも増えているのではないでしょうか?ケアマネージャーも利用状況を見学する場面も難しい時があります。そのような状況時は今行っているリハビリ内容や介護内容などを紙面にまとめ(写真付きで)渡すとかなり喜ばれます。現状報告もできるので一石二鳥です。是非、新規者や担当者会議時など説明と一緒に渡してみてください!

まとめ

報連相は医療現場では基本中の基本です。

・医療事故

・ミスを無くす

・クレーム

などを無くすためにも医療チームで情報共有はすることで回避できることが多いです。また、コミュニケーションを密にとることで信頼関係も芽生え人間関係が良好になります。これは他職種間だけでなく、利用者さん・患者さん・その家族とも同様のことが言えます。細かいことまで、伝え記録に残す。現状を簡潔に説明できるようにやっていることなどを紙面にまとめて渡すとより信頼関係や人間関係が円滑になり仕事効率も上がると思います。

報連相ができない職場ではトラブルや問題になるケースが多いです。自分を守るためにもトラブルや問題に以下のことを行いましょう。

・必要性を理解し、結論を簡潔的に伝えるように意識する。

・細かいことも伝えるようにする。しにくい場合は、伝えやすい役職者や人事など相談しやすい方に伝えるのも良いかと思います。

役職者は、報連相がしやすいような環境づくりをする。

・カルテや記録に伝えた内容を記録に残す。

伝える項目が多い場合は、文章にして伝える。

・伝えた内容を再確認できるように紙面で渡すもしくは見える部分に貼り付ける。

人と接する仕事は信頼や人間関係が重要になってきます。以上のことを意識しながら利用者さん・患者さんを第一に考えて、利用者さんや患者さんが目標に向けて関わっていくためにも密に情報共有していきましょう!少しでもみなさんの参考になれば嬉しいです。

ABOUT ME
rin8818hayashi
1987年生まれ。生まれも育ちも福岡の田舎です。 3年前にサーフィンライフを楽しむために宮崎へ移住。 経歴:専門学校卒業、国家資格を取得(平成21年)し、リハビリ職として15年間急性期〜維持期、在宅や通所・老健と医療や介護に携わってます。 自分の怪我の経験から普通の生活が送れることの有り難みや、多くの病と闘っている方々との関わりから何不自由なく好きな事をして過ごせている事がどれほど幸せなことなのか実感しています。 人生は一度きりです。どうすれば自分らしく生きれるのか、毎日笑顔で過ごせるのか、自分を幸せな気分にできるのか、そんなことを探しながら幸せの日々を噛み締めています。 ブログのテーマ ”自分が自分らしく生きれるためのちょっとしたコツを見つける!”