私は、生理中多い日用のタンポンと大きめのナプキンをつけても1時間で交換しないとズボンを汚してしまう程出血量が多くて、夜も生理用ショーツをつけて寝ないと漏れることが心配で生理が来る度にきつかったです。
たまたま友人と話してて出血量が多いことを伝えると友人から布ナプキンを勧められました。
友人が『布ナプキンに変えてから量が多かったけど少しづつ少なくなってて、立つ時とか出そうな時がわかるから出ないように力を入れるようになったよ。あとトイレに行った時に出すようにしてるよ〜。』と。それを聞いてすぐに楽天で布ナプキンのお試しセットを買って約1年ほど経ちます。
皆さんに布ナプキンの良さが伝わればと思います。
布ナプキンを使用して私が感じる5つのメリット
布だからつけててあったかい感じがする(ほっこりする)。
素材が布なので感触が良くて、あったまる感じがしてつけてて気持ちい。プラスチックナプキンの時は痒みもあったが今は痒くなったりることがないです。
生理痛や月経前症状が前より減った。
生理前になると頭痛・腹痛ひどくて、立ってるだけでもしんどい。仕事中に中腰作業後立つと立ちくらみもあり。本当に辛かったですが、現在頭痛や腹痛は消失。立ちくらみも前みたいに目の前が暗くなるような感じはなくなりました。
布ナプキンを手洗いするため自分の状態を把握できる。
視覚的にも絶対見るので塊が多いなあ。とか、塊少なくて血の色も綺麗な赤だなあ。血の量が多いなあ。など手洗いするため目で確認することが増えその日の自分の状態を把握できるようになりました。
お財布(家計)にも地球にも優しい!
私は、月に夜用ナプキンや多い日昼用、多い日タンポン(大きいサイズ)、普通ナプキン、生理用ショーツを買っても翌月に残るのがなく毎月この量を買ってました。布ナプキンと吸水ショーツ、オキシクリーン(布ナプキンやショーツを洗うために)
ざっと計算して月約3000円程。年間にすると36000円😱布パンツや吸水ショーツ、オキシクリーンは初期費用はかかるけど、ざっくり10,000円前後(使い出して一年くらいで吸水ショーツは買い替えないとなあぐらいなので1年で10000円の計算です(約26000円節約です)!
血が出そうな瞬間力を入れるようになり、出来るだけトイレで血を出すようになった!
布なので多量に出ると気持ち悪いため(交換をしますが)、血が出ないように力を入れるようになりました。
研究結果からも
不定愁訴の改善!
布ナプキンに変えることで臭いや皮膚トラブル布の保温性により冷えにくくなった結果、布ナプキンに変えることで下記の文献結果からも分かるように月経痛の軽減など不定愁訴※1が改善したと報告しています。実際自分も痛みなどありましたが、布ナプキンに変えてから痛みが減り鎮痛剤を飲むことがなくなりました。
※1不定愁訴とは、「頭が思い」、「イライラする」、「疲労感がとれない」、「よく眠れない」などの「なんとなく体調が悪い」という強く主観的な多岐にわたる自覚症状の訴えがあるが、検査をしても客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからない状態を指す。
身体感覚の変化「経血コントロール」
また、祖母世代の大先輩にも生理の話など聞いたことがありますが、いらない布の間にティッシュを一枚挟んだの使っていたという方もいました。昔は、麻やいらない布で対策しており血が出ないように力を入れてトイレで排出していたそうです。友人も布ナプキンにした人がトイレで出すように出る瞬間は力を入れるといってました。実際自分も変えてみていっている意味がわかりました。布ナプキンに変えてすぐは難しかったですが、タイミングなどが分かってくると(身体的感覚)トイレで出せるようになり経血コントロールが出来るようになりました。
布ナプキンが不定愁訴に及ぼす影響
布ナプキンの使用により月経観や性の受容、自尊感情が改善し、不定愁訴が軽減する」という仮説を立て介入研究を行なった。
結果①布ナプキン使用は女子学生の不定愁訴を軽減する、その経過はまず月経観が肯定的に変化し、月経痛が軽減し、不定愁訴、自尊感情、性の受容が改善する。
②その要因は、布がもたらす感触の良さや、皮膚トラブル、匂いの改善などにより月経に対する厄介観が軽減することや、毎回の交換・洗濯時の経血の観察から月経は自然なものと意識を促進することによる。
③不定愁訴改善群と非改善群の比較から布ナプキン使用が不定愁訴の改善により有効に作用する対象は、月経周辺期の月経痛、負の感情、行動制限が強い人であったことが明らかになった。
「月経用布ナプキンの使用が女子学生の不定愁訴に及ぼす影響」概説 甲斐村 美智子、久佐
賀 眞理
比較(異なる世代)
①若者 実際に布ナプキンを使用している方にいくつか質問。A :24歳女性 B: 19歳女性
②お年寄り おばあさん世代に質問しました。(C:77歳 D: 89歳)
Dさんは当て布やタンポンといった生理用品を一切使わず、経血コントロールと「気づき」のみで処置していたそうです。この「気づき」には経血を吸収する力は全く無く、膣の入り口を塞ぐ役割をしていて、ただ単に経血が漏れないように言わば蓋をしていたに過ぎない。経血が出てくるのが分かるから、それに気づいてコントロールする。ずっと昔から使われている処置法なのでどうか、記載する文献がないため憶測に過ぎないが、「気づき」の由来はここから来ているのではないかと思う。
現在では女性の社会進出は当たり前のようになってきていて、何時間もの同じ体制でのデスクワークなどは精神的にも体力的にも心身ともに影響を与えいるに違いない。そのため、自分が月経中であるということを忘れてしまっているのではないか。そういった切羽詰まった習慣も今の女性が身体感覚を失ってしまった原因ではないかとDさんは言う。「月経だからって気にして憂鬱になっている暇なんてない!という女性たちが、身体感覚を失わずに経血コントロールできたのかもしれない。
生理用品の変遷とそれに伴って変化する身体感覚 佐野 陽香(手塚恵子ゼミ)
布ナプキンのデメリット
私的にデメリットはないです。
初めて布ナプキンを使う時、心配されることは
◯外出先で持ち帰りが大変そう。
◯洗濯しないといけないから大変そう。
◯薄型の布ナプキンに比べると厚みがあるから大変そう。
私も上記のような心配はありましたが、実際にやってみると案外そうでもなくデメリットを感じないくらいなので皆さんも詳しく知ることでデメリットではないかもしれません。
今からこの3つの対策や解決方法を紹介するのでぜひ知ってください。
捨てないで持ち帰るのは大変?すぐ洗えない場合どうしたらいい?
外出先や仕事場ですぐにナプキンが洗えない状況でも、丸めて袋に入れて持って帰ってから洗えば問題ないです。今は個室になっているトイレも多くなっています。コンビニの女性用のトイレは洗面台が中にあるケースも多いのでので気になる人は洗って袋に入れて持った帰ればいいと思います。私はあまり気にならないのでビニール袋に入れますが、持ち運びに華布オリジナルポーチがおすすめされていました。デザインも可愛く、使用済みの布ナプキン用の撥水加工ポーチも付いていて、ポーチの中にポーチを入れて分けて収納ができるタイプみたいです。会社や学校などで一枚持ち歩きに便利な防水布で作られたポケットサイズタイプもあるそうです。
また、外出や仕事先で「持って帰るのはちょっとなぁ」とか量が気になって心配だなと思う人はその時だけ使い捨てナプキンと併用してするなどして、少しづつ布ナプキンにトライしていくなどでもありだと思います。私はいらない布がある時はいらない布を切って布ナプキンの上に敷いて使っています(汚れたらいらない布だけ捨てて)。「こうしなければいけない」というルールはないので、自分の心地よい使い方をみつけてみてください。
華布オリジナルポーチのリンクを貼っておきます。一枚入れるSサイズと3〜4枚入るMサイズを貼っておきます!
小学生にはハンカチに見えて周りの子に生理と分からないものが人気みたいです。
洗濯問題
洗濯は?と気になっている人も多いと思いますが、血がなかなか取れなくてもオキシクリーンにつけておけばとれます。私は、大雑把なので水で洗ってとかせずそのままオキシクリーンに1〜2日つけて水で軽く洗って洗濯物へ入れてます(つけておけば汚れは取れていることが多いです)。
薄型の紙ナプキンに比べると厚みがあるから気になる?
厚みについてはスリムなボトムスだとどうしてもヒップラインが気になる可能性があります。
個々の体感が違うので断言はできませんが、スカートや通常やダボっとしたボトムスの場合は、ヒップラインの厚みが気になるというの悩みは少ないように感じます。
薄型の使い捨てナプキンに比べて厚みはありますが、布ナプキンは、触り心地がよく暖かさを感じるだけでなく、通気性という良さも生み出しています。つけ心地は本当に気持ちいのでぜひ試してみて欲しいです。
私がはじめて使い出してから現在の使い方に至るまでの2ステップ
スッテプ1:私は、初めに買ったナプキンはこのセットを購入しました👇この時に吸収してくれるサニタリーショーツ2枚セットを買いました。
吸収ショーツの上に布ナプキンもしくは使い捨てナプキンを併用して使っていました!後、多い日は気になるのでタンポンの変わりに月経カップを買って買いましたが、月経カップが結構入れたりするのが難しくてとても3ヶ月くらい使ったけど現在は使用していません。
※タンポンと違い紐がないこと、シリコンといえど結構折りたたんで入れるのに苦戦するので最初買ったときは風呂に入る時だけ練習してみてできそうだな思ったので職場でしたけど取り出すのに30分くらいかかって無理と思ってやめました。今は使ってません。出し入れするのに苦戦しない人、職場・学校のトイレが個室で中に洗う場所がある人は布ナプキンと併用するのがおすすめします(友人はそうしている人もいるので)。
ステップ2:このようなセットだけで生理中回せる人はこのセットだけでいいと思いますが、私はこのセットだけで回せなかったので、選べる6枚布ナプキン昼用と防水シートサニタリーパンツ3枚セットを購入。今は月経カップを使わず、布ナプキンと要らなくなった布(ハンカチやタオル、服など)を使っています。使い捨てナプキンは何かあった時用に3〜5枚ほどポーチに忍ばせていますがほぼ使うことはないです。
私は、夜寝る時漏れないか心配だったのでバスタオルなどをお尻に敷いて寝ています。布ナプキンに変えてから布ナプキンと吸水ショーツでバスタオルを汚したことはないし、布ナプキンに変えてから生理中目が覚めてトイレで出すことが多いので漏れることはないとなくなりました!
※個々で体感や出血状態など違うでの色々断定はできません。自分の体は自分が一番わかると思うので自分が苦にならない心地いいやり方、自分に合ったやり方を探してみてください!!
購入品は下にリンク貼り付けておきます👇
使い捨てナプキンの普及
第二次世界大戦後に突入した日本では、綿化を中国からの輸入に頼っていたことから次第に原料不足が深刻化し、1941年には生活必需品物資統制令により月経処置用の綿花の割り当てがなくなったそうです。女性たちは、綿花の代用品として紙や草、木の皮などで処置を行っていたということですが、戦争によるストレスと栄養不足から無月経になる女性も多く、むしろ月経処置が必要ではないことに安堵したという悲観もあったそうです。戦後は、1951年に生活必需物資統制令が解除になり月経処置用として脱脂綿が再普及し、さらに改良品として、あらかじめ適当なサイズにカットしたカット綿が普及。1957年脱脂綿ではない家庭綿を紙で包んだ月経処置用品を製造、販売。1961年紙を原料を原料にした“アンネナプキン“を発売。これらの変化は、月経処置用品の原材料がそれまでの綿から紙へと変化する大革命。1987年に高分子吸収材に使用した製品が製造されるようになった。つまり紙からプラスチックと変化していきました。
吸収のいいプラスチックナプキンにより女性は経血の漏れを気にせず、月経がない日と同様に行動がとれるようになりました。しかし、身体的生理機能による出血はあり、その出血を厄介なものとみなし、汚物と呼んでいます。このことは月経を生理と呼び女性の健康な身体的特性を否定することと同様であり、月経の受容を女性自身が阻むことに通じるといえます。
プラスチックナプキンの材料
プラスチックナプキンは、高分子吸収体と、不織布と防漏材から形成。高分子吸収体は、自重の50〜100倍の経血を吸収でき、一旦吸収した経血は圧力がかかっても滲み出ないという性質を持つ。さらに、接着剤や固定材が使用されており、「材料の3〜4割が石油系の素材」これは再生不可能な資源の消費を最小限に食い止めるという持続可能な社会の基本原則のひとつから逸脱するといえます。
プラスチックナプキンの問題点
再生不可能な資源を使い捨てる製品であることに変わりがない。加えて身体的生理機能である月経処置用品の代替品が広く提示される必要があると考えられる。
容器・包装材の使用量の増加によって家庭ごみが確実に増加しているのだが、紙オムツをはじめ、ティッシュペーパー、プラスチックナプキン、使い捨てライターやカイロなどの使い捨て商品もごみ増加の要因です。
布ナプキンへの可能性
布ナプキンに女性が興味関心を寄せるきっかけは2つあるそうです。
プラスチックナプキンであるゴミ問題👉洗って繰り返し使用できるナプキンが選択。
月経による不定愁訴の改善を目指す👉布ナプキンが体に与える影響について科学的研究が始まったばかりでだそうです。Webの口コミサイトや布ナプキン使用者の感想が公開されているブログなどをもとに布ナプキンの有効性を自ら判断して選択することとなりると思います。
プラスチックナプキンから布ナプキンへ
現代の祖母世代は、いらない布を切ってティッシュなどを間に挟んで使っていたなどと教えてくれました。下記のように前の私もそうしたが現代人は月経痛があっても我慢して出血量が多くても仕事や運動(部活)など何も心配せずにいつも通り過ごせています。
しかし、こうして自分の生理を見てみぬふりをすることで自分の体の状態を無視していることになります。また元々ある機能(血が出そうな時に止めてトイレで出す)を使わないためにプラスティックナプキンは吸収率が良いため血を出したままの状態でも困らないので血を出したままの状態になってしまいます。
布ナプキンであれば自分で洗う必要があり、塊はあるのか、いつもより血が黒ずんでいるのか、鮮血なのかなど量はいつもとどうなのかなど血の状態を見ることができ変化にも気づきやすいです。また、血が出そうになる瞬間も分かるのでその時に止めれるようになりトイレで排出できるようになりました。もちろん、多い日は量が多いですが以前に比べれば少なくなっています。
「存在しないことにする月経」から「存在する月経」へ
プラスチックナプキンが支持される社会では、月経の日も月経がない日も同様に行動が出来るのが目指されている。そのため装置産業によって次々に新商品が発売され経血を汚物として処理し、月経を隠すことが可能になる。また、たとえ月経痛があっても我慢し、あるいは鎮痛剤を内服して個人の身体的問題として対処することが望まれている。これは、身体的生理機能である月経を自らと自らが帰属する社会の都合によって「コントロールしたいという欲望」によって行われていることである。この様な欲望を原動力とする現代文明を哲学者の森岡正博は「無痛文明」と呼んでいる。その無痛化のひとつの手段として「目隠し構造」を挙げ、見えているのに見てないことにしている状況を問題にしている。
「存在する月経」について
布ナプキンは、プラスチックナプキンほどの吸収力がなく、また使い捨てでないため使用後は持ち帰る、つまり汚れたものを持ち歩かなければならない。そして自宅で洗うことが必要。これは、月経処置に関して手間と時間がかかるようになることでもある。しかしながらこの手間と時間により、月経に対する厄介でなければいいのにと思うがネガティブな感情が薄らいでいく。こうして自らの月経は「存在する月経」となり、布ナプキンの手入れを目にする周囲の人々は、産小屋があった頃のように、かつての不浄としてのケガレ観はなく、誰もが月経を認め、語ることが可能になると考える。
プラスチックナプキンは新商品が次々に生み出されることにより、古い知識や知恵は価値がないものとなり、知識や知恵は個別化し継続的になってしまうのだが、布ナプキンは使用方法や作り方、手入れ方法などの知識や知恵を有効なものと伝えていくことが可能。布ナプキンの使用によって「存在しないことにする月経」から「存在する月経」へと月経観が変容するといえる。月経をめぐる問題解決には布ナプキンが有効であるといえる。
布ナプキンを通じた月経観の変容に関する研究ー「存在する月経」への選択肢を求めてー小野 千佐子
まとめ
歴史の話など色々調べているとここ最近でナプキンの進化は凄まじく、私は職業柄祖母世代の方との関わりが多いので昔の人の知恵や知識は本当に凄く、目から鱗情報が多く学ぶことが多いです。布ナプキンを使うことで、つけ心地の良さや吸収率が悪い分自分の体に意識が集中することができ経血コントロールが出来、トイレでしっかり出すことができます。節約にも地球にも優しいので一石二鳥ならぬ一石五鳥です(笑)気になる方は試してみる価値があると思います。色々試して自分に合ったやり方や使い方を探して自分の体と向き合っていきましょう!