暑い時期が続いており、夏休みも入るとプールに川、海と水辺で遊ぶ機会がかなり増えると思います。そんな淡水と海水の違いや遊ぶときのメリット、デメリットを紹介したいと思います。
淡水と海水の違い
浮力の違い
ものが浮くか沈むかは、重さと、浮力という力の関係で決まります。浮力はものが押し除けた液体によって変わります。食塩水は普通の水よりも重たいため、浮力もおきくなります。そのため、食塩水の濃度が上がるほど、より重たいものを浮かせることができるようになります。つまり、淡水に比べ海水の方が浮力が強い=物を浮かせる力が強いということになります。
圧力の違い
圧力(気圧や水圧)は、簡単にいうとものや人(自分を)の外から押される力を受けることです。上空に向かうほど圧力は低くなり、
海水の場合、水深10mごとに1気圧ずつ圧力が増していきます。淡水の場合は、10.3mごとに水圧が1気圧増えます。水圧が体に影響するのは、水中を潜る時です。深く潜れば潜るほど身体に高い圧がかかります。急激な水圧変化は身体にの影響を防止するのに重要です。ダイビングなどをする方は、深く潜るのにはスクールに通って机上での勉強+実技になると思います。耳抜きなども勉強するので、浅瀬で遊ぶ圧力は関係があまり関係ないでしょう。しかしシュノーケルなどで深くまで潜る方は耳抜きなどリスクがあることを勉強して対策をとった方が良いと思います。
浸透圧の違い
半透膜を挟んで液面の高さが同じ、溶媒のみの純溶媒と溶液がある時、純溶媒から溶液へ溶媒が浸透するが、溶液側に圧を加えると浸透が阻止される。この圧を溶液の浸透圧という。 ウィキペディアより
簡単にいうと、液体濃度の濃い方から薄い方に動こうとする力のことです。
コンタクトレンズを使っている方が、保存液がなかった時や外れた時に、水道水で保存したり洗ったりした後、つけようとしても入らない!これは、保存液を身体と同じ塩分濃度の水分が含まれているはずのコンタクトレンズを塩分濃度のない水道水で保存したのが原因です。身体の塩分の方が濃くなるので、身体の外側に向けて力が働くため、目に入りづらくなります。※コンタクトレンズを水道水をつけたり、川や海で目を開けるのは雑菌や変形の原因になるそうなのでやめましょう!
ウエイクボードの大会で会場が川やダム、湖などの時コンタクトレンズの人は取れたりしていたのはこの浸透圧が原因で外れやすかったんだなぁ💡
温度の違い
夏は川の方が海より水温が高く、冬は海のほうが川より水温が高いです。これは、海水は温まりにくい反面、一度温まると冷えにくいという性質を持っているそうです。川と海は水量差や塩分の含有なども影響するそうです。
雨が降った時は山から水が流れてくるので川の水温も冷たくなりますが、晴れの日が続けば白湯みたいにあったかい時もあります。流れがあるところや山に近い部分では冷たいと思いますが・・・。
サーフィンやウエイクボード(川)で感じるのは、淡水は12月・1月が冷たいですが、海では2月3月と川より遅れて水温が低くなるイメージです。
熱エネルギーとは、温度が高いところから低いところに流れるエネルギーで、簡単に言えば、その物体の温度が高いほど、熱エネルギーの質が高いということになります。 Mejii.netより
真水は0度で氷始めますが、海水は塩分を含んでいるため真水とは異なり、約−1.8度で凍り始めます。
海で遊ぶときのメリット・デメリット
海遊びには、ウエイクボード、スキューバダイビングやカイトボード、サーフィン、ヨット、SUP、シーカヤック、ボディボード、シュノーケリング、釣りなどがあります。この時期は海水浴で水上スキーやバナナボートなどで遊ぶ方も増えるのではないかと思います。
メリット
・自然に触れることができるので、五感をフルに活用できる。
・自律神経の安定化やデトックス効果
海水湿気を含んだ海風を浴びながら海岸線など起伏に富んだコースを歩くことで酸素消費量が増加し、新陳代謝を高める働きがあり、自律神経を安定化させる作用があると報告されている。 なぜ海は身体にいいのか?〜海洋療法と観光の融合をどう図る〜 教授 医学博士 荒川雅志
・夏時期はライフセイバーがいる。
・設備が整っているところが多い。(シャワーやトイレなど)
デメリット
・海水のため、上がった後がベタベタするので上がった後はシャワーを浴びたりする必要がある。(道具も砂がついたり、物によっては錆びやすかったりするので洗う必要がある)
・クラゲに刺される可能性がある。
・海水のため、川より日焼けしやすい。
・テトラポット付近は危険。
・自然相手のため潮位の変化と海の変化(カレントや風向きなど)を把握しないと事故につながる可能性がある。
川遊びのメリット・デメリット
川遊びでは、ラフティング、カヌー、カヤック、釣りやSUP、ウエイクボード、アヒルボート、バナナボードなどがあります。
メリット
・海水同様自然に触れることができるので五感が刺激される。
・川は淡水のためベタつかないので、シャワーなど浴びなくでも着替えるくらいですむ。(道具なども海水と違い洗わなくていい)
デメリット
・川は石などが多いため怪我するリスクがある。
・海水に比べ、真水は浮かないため溺れるリスクが高い。上記でも説明していますが、淡水は塩分を含まないので身体が浮きにくいです。溺れた際に沈みやすいのは川です。
・監視員がいないので何かあっても対処が遅れる。
・天候の変化に注意が必要。雨が降ると増水し流れが速くなり流される可能性があります。急に雨が降り出した時はすぐに川から上がり、川から離れましょう。
プールよりも川、川よりも海が危険という印象を持っている方も多くいますが、実は川は、海よりも危険だと言われています。
理由①真水であること:塩分を含まないので浮きにくくなります。溺れた場合に沈みやすいのは川なので、川の方が溺水者が遅れる傾向です。
理由②監視員がいないこと;プールや海では監視員がおり、利用者の安全確保に努めています。しかし、川で監視員がいるケースがいるケースは極めて少なく、キャンプ場など市越内にある遊び用に作られたスポットくらいです。
理由③流れがあり泳ぎにくいこと:川は山から海、つまり上流から下流へ向かっての一方向のみの流れしかなく、自由に体を動かしたり、いきたい方向へ泳いだするのが困難です。緩やかな流れでも場所によっては流されたり、溺れたりしてしまうことがあります。
防災新聞
海や川遊びを安全に楽しむためのアイテム
カヤックや、ラフティング、バナナボードなど体験などするときは道具を借りて安全性を考慮して行うと思いますが、海水浴やただ単に川遊びをする際などは特に装備しない方も多いと思います。あると安全なアイテムを紹介します。
水陸両用の靴
夏場は、ビーチでも砂浜が暑かったり、川では石ころなど足元が不安定+石で足を切らないように靴は必須アイテムです。
ライフジャケット
これをつけておくと、落ちた時や何かあったときに溺れる心配が減ります。
子供はライフジャケットを着ておくといいかもですね!
水分補給や日焼け対策
水の中に入っていても熱中症などのリスクはあります。しっかり水分補給をしましょう!また、日焼け対策も必須です。
※救急用品:怪我した際にすぐ応急処置できるように消毒液や絆創膏、ガーゼや脱脂綿、ハサミ、テーピング、綿棒、湿布など持っていると何かあっても、病院に行くまでの一時的な処置ができます。近くにコンビニやドラックストアがない場所は事前に準備して持っていくのがオススメです。
まとめ
・淡水と海水の違いは塩分を含んでいるかどうか。
・淡水と真水の違い①浮力。真水は塩分を含んでいないため浮きにくいです。
・淡水と真水の違い②圧力。耳抜きなど深く潜るには知識が必要です。
・淡水と真水の違い③浸透圧。コンタクトの人は、淡水で目を開けると雑菌やコンタクトの変形、外れやすいので予備を持っていくといいと思います。
・淡水と真水の違い④温度差。この時期はそんな温度差を感じないと思いますが、冬になると顕著です。サーフィンやウォータースポーツしている方であればわかると思います。雨が降った後などは水が冷たくなったりするので山の近くや川の近くは水温が急に冷たくなっていることもあるので温度調整できるものを持っていきましょう。
・水辺遊びは危険が多いです。自然相手のため、天候(風・カレント・流れ・水位)や潮位などの変化や確認が必要です。
・川は淡水のため、ベタつかず遊んだ後も片付けが楽だと思います。
・海はベタつくのでシャワーがあるのか?確認して、もしない場合は洗える水を持っていく(ポリタンクに入れて)など対策した方が良いと思います。
・安全なアイテムを身につけ、熱中症対策、日焼け対策など何かに備えて準備をし夏を楽しみましょう!