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介護やリハビリあるある

リハビリで自主トレーニングの必要性と行ってもらうための工夫

リハビリ職は働き方がさまざまで、病院などの医療分野で働いている方もいれば、介護施設や通所サービスなど介護分野で働いている方もいます。どちらも内容が違ったり目標にすることは変わってきますが、最終的には在宅復帰、社会復帰、スポーツ復帰が目標になります。施設であれば身体機能の維持向上もしくは老健などであれば在宅復帰、在宅介護の場合は在宅生活の継続を目標にしている方が多いと思います。

年齢をとればとるほど身体機能面も衰えていくためご家族様や他事業の方(特にケアマネージャー)、ご本人にも現状維持もしくは今以上の身体機能面の改善を行ってもらうためにも自主トレが大切になってきます。

自主トレーニングの必要性

病院に入院中は、毎日決まった時間行えます。訪問や通所でも働いた経験がありますが、自宅に帰ると一気に身体機能低下してしまう方が多いです。それは病院で自主トレ指導をしていても自宅に帰って行っていないこと。通所や訪問などで週に2〜3回利用していても活動量が下がってしまうために筋力・体力が下がりできていた動作もできなくなったり転倒してし再入院になってしまう方が多かったです。

自主トレーニングを行えている方は、動作の改善が見れたりできなかった動作ができるようになっていたりと小さい変化が現れてきます。この自主トレーニングという小さな積み重ねが1つ1つの動作の改善や転倒予防にもつながってきます。

しかし、説明して理解はあってもなかなか自主トレーニングに繋がらないのが現状です。

高齢者だけでなく、スポーツ選手や痛みで整形外来に通っている方も同様です。少しでも健常な時のように動けるように、スポーツ復帰してまた怪我をしないようにするためにも自主トレーニングは重要です。

自主トレーニングが定着しない理由

エビデンスがあり効果が感じられることを指導してもリハビリへの意欲がなく、自己中止もしくはしない方がほとんどです。

整形の外来で通われている方はしっかりしている方が多いので、若い方も多いし、自分が社会復帰やスポーツ復帰をするために自主トレーニングをしている方が多いです。しかし、高齢者や脳血管障害、呼吸器・循環器などの方は、病院では頑張ってても在宅復帰後は意欲低下により自主トレーニングをしてても途中でやめたり、在宅復帰後は一度も行っていない方がほとんどです。

対処法

運動がなぜ必要なのか、運動する理由を理解してもらう

自主トレーニングの必要性について患者さんや利用者さん自身がどこまで理解できているかが重要です。

整形外科などにくる患者さんは年齢層も若く、スポーツ復帰や社会復帰できるように自主トレも頑張っている方が多いです。しかし高齢者になると説明よりも効果が出ないとしない方も多いです。また、効果が出ているのに気付いてない方もいるので治療前と後で視覚的に見てわかるように動画で見てもらったり、気付いてもらえるようになどさまざまな工夫が必要です。

介護分野で働いている方は高齢者とリハビリをすることがほとんどだと思います。高齢者の意欲が低下してしまう原因は、

・環境の変化による精神的なもの

・加齢による脳神経細胞の減少

・病気などによる身体的要因

・認知症上の一つであるアパシー(アパシーとは、自覚症状がなく意欲がなく、無気力・無関心になってしまうこと)。

その方の状況や好きな活動を取り入れながら行うなどの工夫が必要です。相手に寄り添い本人様が意欲的に動ける活動を繋げていく方が良いかと思います。(園芸活動・洗濯や掃除など役割を与えるなどして関わる方が効果的な場合もあります。)介護分野の方だけでなく、病院などで高齢者のリハビリを行う際は上記のような原因があることも念頭において関わってみてください。

運動メニューを紙に分かりやすく書いて渡す

運動メニューを渡しそれを見ながらやり方が間違っていないかを確認しながら実施できます。数が多いとなかなか出来ないので、できるだけトレーニングに必要なものだけに絞って2〜3つまでに抑えるようにすると継続することができます。自主トレーニングの確認中に本人様に疲労感など聞きながら負荷量の調整や実施頻度の確認などを行っていく必要があります。

できるようになってきたら難易度を上げたり、メニューを増やしたりと調整しながらおこなっていました。

運動メニューは絶対に見る場所に貼っておくことも大切です。入院中はベッド周辺、訪問などで在宅でリハビリを行う場合は冷蔵庫や普段過ごしているお部屋、ベッドの前など普段から目につく場所に貼っておくことをオススメします。

カレンダーに記載、もしくはわかるようにシールを貼るように伝える。(ご家族様と同居の場合は、ご家族様の協力も得る)

上記で伝えても難しい場合は、カレンダーに記載もしくはシールを貼って自主トレを促します。自主トレも全部できたら書くではなかなか難しいので1つでもしたらシールを貼るなどその方の性格などを見ながら続けられる方法ですると良いと思います。また、家族同居の場合は、家族様にも協力をもえられるようにご家族様にも自主トレが必要な理由や自主トレ指導を行い促してもらうことで実施する方も多いです。一人で難しい場合はご家族様の協力も得ましょう!

禁忌動作指導や安静指示が伝わらない場合・・

これも自主トレーニング方法の指導同様に大切になりますが、障害部位への負担がかかる動作の禁止です。圧迫骨折や人工骨頭置換術などの術後に気をつけないといけない動作や骨折、靭帯損傷などで医師の指示にて運動禁止、荷重負荷などの指示があります。これも医師からの指示などで説明があったとしても守れない方もいます。禁忌動作や安静指示(行ってはいけない動作など)の説明はしっかり行い、子どもや高齢者の方は同居しているご家族様にも禁忌動作をとってしまったり、荷重をかけたり、動かしていけないと言われてるのに動かしてしまった時のリスクや安静の必要性についてしっかり説明し理解してもらうことが大切です。

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職業柄守らないといけませんが、、、骨挫傷をして松葉杖生活になった時に骨が脆くなっているから荷重をかけないよう言われていましたが、理解してても不便すぎて・・・ついついこれくらいならいいだろうと守ってなかったので患者さんの気持ちはよく分かります(笑)

まとめ

働く場所によっては患者さんや利用者さんとの関わり方は変わってきます。病院では在宅復帰後も自主トレーニングを継続することで、障害予防に繋がり長く在宅生活が送れるように支援していくことも大切です。また、在宅復帰後も継続した運動を行うことで、障害予防ができ、自主トレーニングを行うことで身体機能の維持も図れます。

しかし、在宅復帰後の訪問や通所で働いてみて感じたことはなかなか自主トレーニングが定着できておらず入院中に比べ活動量が減るために身体機能の低下や障害の悪化が原因で再入院する方も多くみてきました。

そうならないためにも

・自主トレーニングの必要性を説明(繰り返し):できるのであれば独居の方以外は家族にも説明して協力を得た方が効果的です。

効果を感じれるように写真や動画でリハビリ前と2週間後など経過を伝えるなど工夫をしながら本人様のモチベーションが上がるように関わる。

・紙面にわかりやすくまとめて渡す(出来るだけ日中いる部屋もしくはベッドから見える位置に貼る)

出来るだけ回数は少なく、負荷を低くした状態からスタートすることがオススメです。できる回数が増えてきたら少しづつ負荷量を上げたり難易度を上げるような運動を提案し本人様の反応を見ながら進めていきましょう!

・行ったらカレンダーに◯をつけたりシールで貼るなどして把握する。

できている回数が増えたら、効果も上がってくると思うので改善点や経過を本人様に感じてもらったり写真や動画などで比較したりしてモチベーション向上に繋げる。

・本人様の性格や病状、心身状態をしっかりと把握し本人様にあったやり方を工夫して継続できるような対策していきましょう。運動とわかるのが嫌いな方は、園芸活動や音楽など好きな活動を取り入れながら動作につながるような動きを取り入れるなどして進めるのもオススメです。

十人十色!その方に合った方法を見つけて、少しでも効果が現れるように、また目標が達成できるように色々と工夫して行ってみてください。

ABOUT ME
rin8818hayashi
1987年生まれ。生まれも育ちも福岡の田舎です。 3年前にサーフィンライフを楽しむために宮崎へ移住。 経歴:専門学校卒業、国家資格を取得(平成21年)し、リハビリ職として15年間急性期〜維持期、在宅や通所・老健と医療や介護に携わってます。 自分の怪我の経験から普通の生活が送れることの有り難みや、多くの病と闘っている方々との関わりから何不自由なく好きな事をして過ごせている事がどれほど幸せなことなのか実感しています。 人生は一度きりです。どうすれば自分らしく生きれるのか、毎日笑顔で過ごせるのか、自分を幸せな気分にできるのか、そんなことを探しながら幸せの日々を噛み締めています。 ブログのテーマ ”自分が自分らしく生きれるためのちょっとしたコツを見つける!”