いつも多くのブログの中からりんちゃんブログを見ていただき有難うございます。
今回は、リハビリ時に情報収集でカルテを見る際に医師・看護師だけでなく患者さんに関わる全ての人が記載を行います。カルテの情報は略語や医療用語を使って記載しています。情報収集時に用語や略語が分からないとリハビリ新人さんは苦労すると思います。私が勤めていた時によく使っていた用語や略語を紹介でき少しでもみんなの役に立てれば嬉しいです!
医療用語・略語
医療現場で働いていると、カルテに記載されている内容だけでなく会話や申し送りでの中でも飛び交う用語も多いです。学校でも習っていような用語も聞くので、少しでも参考になれば嬉しいです。
医療用語 | 英語表記 | 意味 | 解説 |
ムンテラ | Mund Therapie | 病状説明 | 病状説明や治療方針について説明すること。 |
ENT | Entlassen | 退院 | 病院から出ること。転院や施設へ移動、死亡時もENTと記載する場所もあります。 |
サマリー | Summary | まとめ 要約 | 看護要約。転院する際に先方の病院もしくは施設に宛てて患者の状態を報告する。 |
フェイスシート | facesheet | 世論調査 | インテークにおて取られる利用者さんの情報を記載する記録用紙。 |
インテーク | intake | 相談・受理面接 | 援助を求める相談機関・施設を訪れた者に、ソーシャルワーカーなどが面接し、問題を聞き取ること。 |
アセスメント | Assessment | 評価、検査 | 対象者が抱える問題点や優先度を判定し、看護ケアの方針性を明確にすること。 |
ICU | 集中治療室 | 重篤な患者に対して、医師や看護師が24時間体制で高度な医療・看護を行うことを目的とした治療室。 | |
HCU | 高度ケア室・ハイケアユニット | ICUと一般病棟の中間に位置する病棟で、ICUから写されてきた患者を対象とした高度治療室。 | |
カンファレンス | conference | 会議 | 打ち合わせや会議のこと。 |
Fa | family | 家族 | |
AD | Admission | 入院 | 入院すること。 |
アストマ | Asthma | 喘息・発作 | 喘息や発作のこと。 |
Bed rest | Bed rest | 安静臥床 | 心身が安定した状態でベッド上に横たわること。 |
Bedsore | 褥瘡 | ||
BS | Blood Sugar | 血糖値 | |
KT | Korpertemperatur | 体温 | ドイツ語表記。英語はBT(body temperature)と表記する。 |
BP | blood pressure | 血圧 | |
Coma | 昏睡状態 | 意識レベル JCSとGCSがあり、病院によりどちらかで記載されている。 | |
CVP | Central Venous Pressure | 大動脈の圧力 | |
ED(エデーマ) | 浮腫 | 病的に水分物質が生じた状態 | |
Fx | Fracture | 骨折 | |
HR | 心拍 | ||
HT | Hyper tension | 高血圧 | 収縮期140、拡張期90以上の状態を示す(高血圧ガイドライン) |
MSW | Medical Social Worker | 医療ソーシャルワーカー | 保険・医療機関に従事するソーシャルワーカーを指す。 |
P | pulse | 脈拍 | |
PEG | Percutaneous Endoscopic Gastrostomy | 経皮内視鏡的いろう増設術 | 内視鏡を用いた、非開腹の胃ろう増設術のこと。 |
RR | respiratory rate | 呼吸数 | |
TIA | 一過性脳虚血発作 | 突然発症した神経症状が、失言してから長くても24時間以内に消失し何事もなかったかのような状態に戻ってしまう場合を呼ぶ。 |
よく見る血液検査値用語や略語
病院の中でも脳外科や整形外科、内科など病気により見るポイントも変わってきます。高齢になると合併症や既往歴なども多く施設でも聞くワードや介護施設で働く時にもよく目にする用語や略語を紹介します。
栄養状態
リハビリでは、介入する前にみておいた方が良い検査値が栄養状態を示すアルブミン値。食事量をどれくらい食べれているのかも一緒にみておくと良いと思います。栄養状態が不足している状態で運動を行っても筋力や体力の回復が妨げられる可能性があります。栄養科や医師、看護師と話し合いが必要になってきます。
また貧血がある方(ヘモグロビン値が低い方)に過度の負荷をかけると酸素をうまく運搬する能力が低下している状態のため筋疲労や心臓への負担が増える可能性があります。
老健や回復期病棟では、在宅復帰に向けるためリハビリがメインになってくきます。栄養状態を見るのは必須です。施設などでもこの値は必ず会議の中でも耳にするワードなのでアルブミン値、ヘモグロビン値、TP値は知っておきましょう!
フルネーム | 略語 | 役割 | 一般的正常値 |
ヘモグロビン | Hb | 酸素運搬 | 男性:13.5〜17.5g /dL 女性:12.0〜15.5g /dL |
C反応性蛋白 | CRP | 炎症や感染を示す | <10mg /L |
アルブミン | Alb | 栄養状態と肝機能を示す | 3.5〜5.5g /dL |
プレアルブミン | PA | 栄養状態 | 15〜35mg /dL |
ナトリウム | Na | 電解質バランスを維持する | 135〜145mEq/L |
カリウム | K | 電解質バランスを維持する | 3.5〜5.0mEq/L |
クロライド | Cl | 電解質バランスを維持する | 98〜107mEq/L |
血液尿素窒素 | BUN | 腎機能を示す | 7〜20mg/dL |
クレアチニン | Cr | 腎機能を示す | 男性:0.74〜1.35mg/dL 女性:0.59〜1.04mg/dL |
プロトロンビン時間 | PT | 血液の凝固時間を示す | 11.0〜13.5秒 |
国際標準化 | INR | 血液の凝固能力を示す | 30〜40秒 |
トロポニンⅠ | TnⅠ | 心筋損傷を示す | <0.03ng/mL |
トロポニン T | TnT | 心筋損傷を示す | <0.01ng/mL |
クレアチンキナーゼ-MB | CK -MB | 心筋損傷を示す | <5ng/mL |
D -ダイマー | D-dimer | 血栓形成傾向を示す | 1.0μg/mL 未満 |
血清総たんぱく値 | TP | 栄養障害や肝機能・腎機能を示す | 6.5〜8.0g/dL |