たくさんの中からリンちゃんブログを見ていただきありがとうございます。
人生100年時代と言われる現代。歯を大切にすることは、食べることや味わうことだけでなく発話機能にも関与しており、人とコミュニケーションを交わすことなど楽しむことで人生を豊かなものにしてくれます。
入れ歯や歯がなくなることで、硬いものが食べれなかったり、食べるものが限られることで楽しみは半減するします。
実際に介護や医療現場で働いていて『食べるだけが楽しみ』や『会話するにが楽しい』という声も多く聞かれます。
入れ歯になり硬いものや好きなものが食べれなくなったということもよく聞かれるし、歯が入ってないとなかなか会話が通じないこともありそのような場面もたくさん見てきました、
そうならないためにも、歯を大切にすることは大切です。
歯を大切にすることで得らる効果 文献
歯数と死亡率,長寿
歯数と死亡率との関係を取り上げた研究は比較的多くあります。
下記の文献で報告されているように歯数は生命予後と関連するという研究は他にも比較的多く歯数が少ないと死亡率がどの研究も高いことを報告しています。
Tu らは,イギリス で行われた研究で,大学生約 12,600 人の 57 年後の死亡率を調査した 2).その結果,学生当時,欠損歯数が4本以下の者に比べて、9 本以上の者は,死亡率が高い [hazard ratio(HR):1.35]ことを示した。
引用:咬合は健康寿命にどのように貢献しているのかー文献レビュー中心にー 池邉 一典
アメリカ CDC(Centers for Disease Control)の Brown は, 約 41,000 人を,16 年間追跡した結果,当初無歯顎で あった者の死亡率は他の 1.5 倍であったとしている 3)。
Ansai らは,福岡県の 80 歳の地域住民約 697 人を 5.5 年追跡し,歯数は死亡と有意に関連して いたと報告している 4).
咬合力と身体機能の関連
下記の文献結果からもわかるように、歯の上下の歯を噛み締めたときに歯数のバランスが悪かったりすると身体機能面にかなりの影響を及ぼしてしまいます。
特に噛み締めることで姿勢筋や下肢筋力の不安定さにつながりバランスに影響が出ています。実際に体力測定のテスト結果からも重心動揺やTUG、5m歩行にも優位な差が出ており歯数が少ない方の転倒リスクを高める結果となっています。
バランス機能
本研究は,高齢者における咬合力と身体機能との関係を明らかにし,片脚立位時間における咬合力の影響を検討することを目的に行った。その結果,咬合力は,残存歯数,片脚立位時間,大腿四頭筋力との関連が認められ,片脚立位時間に影響を及ぼす因子であることが示された。
咬合力の主動作筋である咬筋・側頭筋は,筋感覚のセンサーである筋紡錘を豊富に含み,頭部を空間上に保持する抗重力筋としての役割を持つことが報告されている。また,噛み締めにより下肢の抗重力筋であるヒラメ筋・前脛骨筋のH反射が促通されることから,中枢性の姿勢反射を通じて下肢の安定性に寄与していることも報告されている。本研究の結果,咬合力と片脚立位時間に関連が示されたことは,高齢者の立位バランスにおいて咬合力が影響を与える因子であることを示唆しており,これらのことはヒトの頭部動揺が加齢に伴い大きくなること,平衡機能を司る前庭系は発生学的・解剖学的に顎との関係が深いことからも推察される。
引用:咬合力と身体機能の関連 立位バランスの要因としての咬合力
山下 裕1),古後 晴基2) 1)医療法人森永整形外科,2)西九州大学リハビリテーション学部
転倒リスク
下記のように歯の状態による身体機能の比較の結果、重心動揺軌跡長は、『残存歯数19本以下かつ義歯なし群』は『残存歯数20本以上群』と比べ優位に不良な値を示しています。
TUG(歩行や生活動作における転倒リスクを判定するためのテスト)では、『残存歯数19本以下かつ義歯なし群』は『残存歯数20本以上群』および『残存歯数19本以下かつ義歯あり群』と比べ優位に遅い値を示しています。
5m通常歩行時間においては、『残存歯数19本以下かつ義歯なし群』は『残存歯数19本以下かつ義歯あり群』と比べて有意に遅い値を示しています。
この結果からもわかるように歯数が少ない群は、転倒リスクが高いということになります。
引用:地域在住高齢者の歯の状態と身体機能および転倒経験との関連性 藤井啓介、神藤隆志、相馬優樹、北濃成樹、角田憲治、大藏倫博
認知機能
最近ニュースなどでも目にすることあり自分もかなり気にしています。
実際に文献からも20歯以上ある人と比較すると1.85倍認知症リスクが高かったと言われています。義歯を使うことで認知症リスクを抑制できる可能性も示唆されています。
多くの横断研究によって認知症患者の口腔内は不良であることが示されている。
認知症患者は健常なものよりもむし歯や歯周病の有病率が高く、喪失歯数が多く、義歯が不安定で、歯および義歯の掃除状態が不良である。
近年、口腔内の状態がその後の認知症発症や認知機能低下に関連する報告がなされるようになってきている。筆者らは、高齢者の追跡調査によって、歯数や義歯の使用のがその後の認知症に関わる可能性を明らかにした。
健康な65歳以上の4425名を対象として、歯数と義歯の使用状況を調査後、認知症を伴う要介護認定を4年間追跡調査した。その結果、年齢、所得や生活習慣などの影響を統計学的に排除しても、歯がほとんどなく義歯未使用のものは20歯以上の者と比較して、1.85倍認知症発症リスクが高かった。
この研究では、歯がほとんどなくても義歯を使用することで、認知症発症リスクを抑制できる可能性も示唆された。
引用:歯科から考えられる認知症予防への貢献 山本龍生
歯を大切にするために・・・
歯科定期検診
私は、3ヶ月に一回歯石取りや歯の状態をみてもらうために検診に行っています。
歯科受診して歯の磨き方やフロスのやり方など指導を受けてやっていますが、なかなか歯並びも悪いので当てれてなかったりしてその都度指導を受けています
通い出した当初に比べ指摘されることも減ってきているので、状態的にはよくなっているのだと実感しているし、歯医者さんの先生にも『表面はしっかり磨けてるよ』と褒められるようにもなりました。
ただ、見えてない部分や磨きにくい箇所はできてないことも多いので矯正をするか悩んでいる今日この頃です。
私は結構強く力でゴシゴシ磨いてしまったりするので、電動歯ブラシを使っています!電動歯ブラシが気になる方は下記のリンクも見てみてください!
食後に歯磨き
朝昼晩に食後歯磨きをするようにしています。
夜だけフロスを使うようにしています。
以前は下記のような先の尖ったものを使用して行っていたのですが、それでも届かないところや隙間に入らないこともありフロスを使っています。
フロスとは・・・
フロスとは、歯と歯の間の汚れを取り除くための糸状の清掃用具です。
歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間の掃除に効果的です。歯周ポケットなどの掃除も可能です。細い糸状の形をしているので、歯並びの悪い人などや歯周ポケットなどの小さい隙間にも入っていけるので歯周予防やむし歯予防にも効果が期待できます。
フロスに慣れてない人は、下記のF字のやつを使いながら行うと良いかと思います。奥歯だけフロス(糸のみのやつ)を引っ掛けて使用したりと使い分けながら使用すると初心者の人にはやりやすいかと思います。私も最初は使い分けながらしていました!
定期受診と歯磨きでかなり歯を大切できると思います!
まとめ
人生100年時代。
生活の中でも食べたり飲んだり、味わったり、人と話をしたりするのは全て口から行われます。特にご飯や人とのコミュニケーションは、日常生活の中での楽しみとなることでもあり人生を豊かにしてくれるために必要不可欠です。
歯を大切にすることで
・身体機能の維持
・バランス機能
・認知機能
・口腔機能の維持
など口腔機能だけでなく、身体や認知機能にも大きな影響を及ぼします。
機能を維持するためにも、口腔ケアをしっかりと行い歯を大切にしていくことが重要になってきます。
日頃から歯を丁寧に磨き、定期受診をしていつまでも健康な歯を維持してより食事やコミュニケーションを楽しめるように日頃からケアをしていきましょう。
少しでも皆さんの快適ライフの役に立てれば幸いです。
引用文献
咬合は健康寿命にどのように貢献しているのかー文献レビュー中心にー 池邉 一典
歯科から考えられる認知症予防への貢献 山本龍生
地域在住高齢者の歯の状態と身体機能および転倒経験との関連性 藤井啓介、神藤隆志、相馬優樹、北濃成樹、角田憲治、大藏倫博
咬合力と身体機能の関連 立位バランスの要因としての咬合力
山下 裕1),古後 晴基2) 1)医療法人森永整形外科,2)西九州大学リハビリテーション学部