皆さん余暇活動はどう過ごされていますか?
生活は労働・休養・余暇という3つから成り立っています。近年では、余暇の過ごし方を重要視されており仕事よりも余暇の中に生きがいを求める人が増えているそうです。余暇活動の重要性はいろんな文献にもあり、介護や医療の現場でも余暇活動の重要性を言われることが増えています。
余暇活動を通じて自分の生き方を見つめ直す良い機会になると思うので、是非参考に最後まで読んでみてください。
余暇活動の大切さ 〜結論〜
充実した自分らしい、人間らしい生活を送るためにも余暇活動はとても大切です。
仕事と家庭だけだと行き詰まります。多忙な状況の中で、疲れた身体を休めたり、体を動かしてスッキリしたり、趣味を楽しむことでリフレッシュできます。
自分の趣味など好きなことをしている時は集中できるので、脳がリラックス状態になることで気分転換になります。
気分転換が図れることで仕事とプライベートにメリハリが生まれ、仕事を効率よくする事ができます。
生きていく上で生きがいややりがいがあると日常生活は充実します。その結果幸福度・満速度が上がり生活の質の向上にも繋がります。
労働・日常生活・余暇活動のバランスはとても大切です。一つでも欠けると満たされません。自分が大事にしている価値観や人生観など見直す時間をつくり、人生が豊かでより充実した自分らしいライフスタイルを送りましょう!
余暇活動とは?
余暇とは、仕事や家庭を離れて、自分勝手に使える時間のことを言います。余暇の同義語として自由時間やレジャー、娯楽などが挙げられます。
余暇の定義は以下になります。
余暇とは、個人が職場や家庭、社会から課せられた義務から解放された時に、休息のため、気晴らしのため、あるいは利得とは無関係な知識や能力の養成、自発的な社会参加、自由な想像力の発揮のために、まったく随意に行う活動の総体である。
余暇の生活学 市川孝一
余暇または、自由時間のことで、最低限の、生命時に必要な食事・排泄・睡眠などや、家族生活の維持に必要な仕事や家事などを除いた時間のことを言います。
ウィキペディア Wikipediaより
余暇活動の機能3つ
余暇活動には、◯休息・休養(回復機能)、◯気晴らし・娯楽(発散機能)、◯自己啓発・自己開発(蓄積機能)の3つがあります。これらの3つのバランスを上手く活用していくことが重要です。
このバランスを上手くとって活用することによって余暇活動の意義が生まれます。このバランスを上手くとるとり方は、目的意識を明確にし、その時間配布、エネルギーのかけ方などに考慮しないといけません。
若い頃は、休みはどこかに行く!家でゆっくりしてるなんて勿体無いと思っていました。でも、30代も後半になってくると時に家でゆったりして体を休めることも大切だと思うようになりました。また、何事も一生懸命に取り組んで行き詰まる事がありましたが一冊の本を読んで救われました。適度に息抜きをしたり力加減を調整することの大切さにも気づいたので気になる方は読んでみてください。
我々の日常生活では、大なり小なり疲労が蓄積する。ディスクワーク中心の人は体を動かす事が少ない。そう云う人は余暇で思い切り体を動かす事が余暇利用の役割であろうし、また反対の人は肉体を休め精神的な活動に重点を置くことが望ましいバランスとなる。
余暇活動意識についての一考察(其の一) 宮沢 栄作
余暇の時間的概念
余暇にはそれぞれ生活のスタイル、生活環境、職業別等の条件の中で画一的区分けすることはなかなか難しいと考えられていますが、単純に時間的に分類すると次のようになります。
平日の余暇
就労者の基準に考えると就労終了後から就寝までが考えられます。
一般的には約5〜6時間が平均だと思います。
余暇の基本は平日の余暇な活用の意識が最も大切なことと云えよう。
余暇活動意識についての一考察(其の一) 宮沢 栄作
週末の余暇
週休2日制の人が多くなっているのではないでしょうか?
それにより週末の余暇は格段の差が生じ、この2日間の過ごし方は非常に大切なことと云われています。家庭環境等により必ずしも自己の意思で余暇を過ごすことは一般的にむづかしいところですが、余暇活動の意義をお互いに見出さなければなりません。
季節の余暇
夏休みや冬休み或いは年末年始、ゴールデンウィーク、連続有給休暇の利用。
年の余暇(オールサンデー)
就労関係から離れた高齢者の部類です。一口に言えば毎日が余暇の連続で、この毎日の過ごし方がその人の人生を左右すると言っても過言ではありません。
余暇活動は、高齢者の身体機能の低下や認知機能の低下を予防する。うつ症状を軽減する。QOLを高めるなど、心身の健康への好影響が報告されているが、余暇活動による健康影響は男女や余暇活動の種類によって異なる可能性がある。さらに活動頻度に関しては頻繁な活動よりも中程度の方が、活動の自主性に関しては義務的な活動よりも自主的な活動が、健康への恩恵が大きいようである。介護予防や生きがい・健康づくり対策の一環として、余暇活動が推進されているが、本人の自主性を尊重したうえで、性にあった種類の余暇活動を適度な品で行えるような活動支援を行うことが、健康長寿社会の実現に繋がる可能性がある。
余暇活動の心身に与える影響ー高齢者を中心にー 冨岡 公子
余暇活動の種類5つ
余暇活動には、大きく5つのグループに分類されます。(※探索的因子分析を用いて5因子に抽出)
・知的刺激系活動:パソコン・芸術鑑賞・盤ゲーム・カードゲーム・将棋など頭を使う余暇活動のことです。
・スポーツ系活動:ジョギングやチーム競技(バスケ・テニス・バレー・野球・サッカーなど)、サーフィン、など比較的体力を使う活動のことです。
・日課的活動:庭仕事やウォーキング、新聞を読むなど毎日、あるいは比較的高い頻度で行っている活動のことです。
・創造的活動:小説やエッセイなどの執筆活動や書道、あるいはえが、手芸、写真など作品を創る活動のことです。
・エクササイズ系活動:体操や水泳、水中ウォークなど、やや緩く体を動かす活動のことです。
年代や性別により、異なる活動を選択的に行なっていると思います。
「余暇」は生きるための活力源です 老化免疫学研究部 国立長寿医療研究センター
余暇活動のメリット7つ
趣味や自分が好きなことをして過ごす最大のメリットは、
そのことに集中できることです。集中している時は、脳がリラックスになる=集中していることで気分転換になります!
”今””この瞬間”だけに思いや考え、感情が満たされることです。
また、仕事とプライベートのメリハリをつくることで仕事効率が上がります。
創造性・想像力の向上
趣味や遊びを通じて自分の好奇心を刺激し、新たなアイディアや想像力、創造性を高めることができます。
ストレス軽減
日常生活の中でストレスが溜まることが多いと思いますが、余暇活動は日々のストレスを解消・軽減する効果があります。趣味活動やアウトドア活動などを楽しむことで、心身ともにリフラッシュできます。
リラックス効果
読書や瞑想、音楽鑑賞などの活動を通じて、日常のストレスから解放され、心を落ち着かせることができます。
自己成長への影響
余暇活動は自己成長にも大きく関与します。新しいことに挑戦したり、スキルを磨いたりすることによって自己啓発を促進し、結果的に自己成長を達成する事ができます。
社会性の向上
余暇活動をすることで、地域やグループ活動に参加することで新しい人と出会ったり、友人と共に活動することがあります。また、地域コミュニティやサークルに参加することで、共通の目標や価値観を持つ仲間との絆を深めることができます。
ウェイクボードやサーフィンなどの自然スポーツでは定期的に川や海でビーチクリーンなどが開催されます。地域の方との交流も含めいろんな方と関わる機会が増えたと思います。
コミュニケーション
余暇活動を通じて、共通の趣味や関心ごとをもつ人々と繋がる機会が増えます、新たな友達や繋がりを築くことで、豊かな社会的コミュニケーション能力を身につける事ができます。
シンプルライフへの転換にも繋がる
余暇活動をすることで、自分自身のライフスタイルを見つめ直す事ができます。
まとめ
自分の好きなことや趣味をすることでストレス軽減や気分転換だけでなく、ライフスタイルを見つめ直す良い機会にもなります。また、趣味でつながる出会いやボランティア活動などすることで社会性が上がり、多くの人と関わることでコミュニケーションも身につける事ができます。私も趣味を通じて普通の生活をしていたら出会わないであろう人とも接する機会が増えました。それだけではなく、プライベートが充実しているので仕事も効率よく行えることで毎日が充実しています。
介護や医療現場でもただ日常生活のみに視点を当てるのではなく、その人の生きがいややりがいが生きる意欲をあげるモチベーションになることも実際に多くみてきました。認知機能低下予防や身体機能面の維持・向上を行うためにも余暇活動の重要性はいろんな文献で言われています。若い頃から多くのことに挑戦し、刺激をもらって外出頻度を増やし、地域などに関わっていくことが大切だそうです。
余暇活動の機能である◯休息・休養(回復機能)◯気晴らし・娯楽(発散機能)◯自己啓発・自己開発(蓄積機能)の3つのバランスを上手く活用して、自分が大事にしている価値観や人生観など見直す時間をつくり、人生が豊かでより充実した自分らしいライフスタイルを送っていきましょう🎵